病院や福祉施設における食事サービスは、今までの栄養管理や給食管理よりもさらに高度化し、予防医療はもちろんのこと、栄養に関するエビデンスから食事療法が必要不可欠になってきました。特に病院における栄養管理は、医師や看護師をはじめとする他職種とのチーム医療が当たり前となり、専門的な知識や技術が発揮できる舞台となりました。また調理師は調理技術の他、病態や食べやすさ等について多くの知識が求められるようになり、病院や施設の調理師として同じくチームを担うようになってきました。

徳洲会グループは北海道から石垣島までの全国に病院や福祉施設があります。全国には沢山の管理栄養士や栄養士、調理師が働いており、その仲間で組織される「栄養部会」があります。部会の管理栄養士や栄養士は、最新の栄養情報を学会や各種セミナー等を通して学び、そして臨床や福祉に関わる栄養研究を推進しております。また調理師は患者様や利用者様にふれ合う機会から、直接的に状態を見て食事提供が実施され、食事療法にも大きな役割を担っています。それらの情報や取り組みは全国の病院や福祉施設にも共有され、個々の病院や福祉施設の中でアレンジとアイデアを入れながら栄養食事サービスに変えております。

提供される食事は「病院の顔」となり、栄養は「患者様や利用者様の笑顔」になることを念頭に置き、1人1人が生き生きと働ける環境を育めるように目指しております。やりたいことを形にできる職場として、一緒に躍進していけることを願います。

全国徳洲会グループ栄養部会 部会長
鑓水 弘樹